緩めの服がいい

WEBとゲームと猫とアニメで生きてる。

家族か自分か。

家は裕福ではなかった。それは、子が一人立ちした今も変わらない。僅かではあるが仕送りはしている。
家賃は発生せず、共働きの状態で何故そこまでお金が入ってこないのか。田舎の賃金事情なのか、金銭感覚の差なのか、個人事業主による収入の不安定さなのか、あるいは全てなのか……。
確かに、田舎の賃金は安い。10年ほど勤め上げた母の勤務先の給与は、私の今の給与より10万ほど安かった。なお、上がってここまできたもよう。ドン引きである。

そんなお金のない両親に問題児がいる。そやつの一人暮らしの保証人であるせいで家賃が発生するようになったことも原因の一つなのだろう。親は子に頼まれたら払わざるを得ない。問題児も一人暮らしするにあたって働いてはいたのだ。それが急に辞めては親にやれ家賃が払えないだの電気代が、水道代が、ケイタイダイガー……と頼むようになったのである。

今月もまた家賃が発生したようで。今までは辞めたことに対しても、「何か事情があったんだ」と、少なからず庇っていたのに、さすがに無心すぎである。そのせいでこちらが計画していた旅行が台無しになりそうになり、もう私は怒った。何故生きているのかと疑問が浮かんでしまった。冷めすぎである。

問題児をどうにもできないでいる両親を見ていて呆れもするし、可哀想でもある。子は子なのだろう。私から見て、親は親であるように。
もう巻き込まれたくないというのが本心ではある。昔からお金がないからと頼まれることがあり、今でも続いている。まとまったお金が必要になり、その分がないからというもの。今まで何度も貯金を崩した。何故稼いで貯めたお金を渡さねばならないのだと腹を立てながらも、拒否できない自分に何度も泣いた。
切ろうと思っても切れない親と子とお金の問題。どこまで行ってもついてくる血縁関係の情。距離など関係なかった。頼まれたら援助するしかない。

これからもこういうことが起きることを考えると、結婚なんて出来ない気がしている。相手に伝えたらどう思うだろうか。いっそ、しないほうが相手にも迷惑がかからない。

もう考えるのも、相談を受けるのも疲れてきている。この金欠のスパイラルから抜けられないのだろうか。
解放されるためには、完全に離れるか、親や問題児がこの世を去るかどちらかなのだろうか。